錦織二回戦敗退。「敗退の原因90%は自分にある」
メキシコのアカプルコで行われている男子シングルス
二回戦で錦織が敗退した。
錦織は世界ランク6位で第二シードで、二回戦に挑んだが、
世界ランク43位のクエリーにストレートで負けて、
メンフィス・オープンと続けての優勝はならなかった。
錦織の次の試合は、イギリスのバーミンガムで行われる、
国別対抗戦のデビスカップ、ワールドグループ一回戦と
予定されている。
アカプルコの二回戦で、第二セット、第四ゲームにて、
二本連続のダブルフォルトをおかすと、錦織は、イライラを
ぶつけるように、ラケットを投げ捨てた。もちろん観客
からはブーイングがとんだ。
この場面、0-40となってから粘ったが、相手に7ど
ブレークポイントを握られ、ついには競り負けた。約11分に
及ぶゲームだったが、守りきれなかった。ファーストセットを
落としていた錦織を追い詰める一因となった。
「まったくリターンゲームでもチャンスがなく、自分のサーブも
入らず、負けた原因の90%は、自分」と、錦織。
クエリーとは、錦織が優勝したメンフィス・オープン、準決勝でも
対戦していて、その時のファーストサーブの成功率は61%だったのに
対し、今回の成功率は44%。クエリーにとっては錦織の隙をつく
チャンスになってしまっていた。
アカプルコの前の週でクエリーは優勝しており、波に乗っている
クエリーは、プレーが冴え渡り、得意なサーブだけでなく、
ストロークにおいても、深いショットを打ち、錦織は、後手に回った。
去年準優勝している大会で二回戦で負けたという事実。今シーズン
ここまでの試合で、ベスト8に残れなかったのは今回が初。
思わぬ早々と負けてしまった事実に、「お互いミスが多く、なおのこと
ペースが掴みづらかった」と落ち込み気味で錦織は引き揚げた。
日本代表としてデビスカップに挑むが、その時の錦織の立ち位置は、
日本チームのリーダーだ。アウェイに乗り込むデビスカップで、気持ちを
切り換えて欲しいものだ。
錦織の二回戦敗退は、予想外で、もっともっと錦織の試合を見ていた
かったので残念である。