羽生、難度を上げて今季最終戦へ
アメリカのマサチューセッツ州のボストンで、30日、
フィギュアスケート世界選手権が開幕する。2シーズン
ぶりの優勝が期待される羽生結弦が、28日に、公式練習を、
試合会場でやった。
FPで、後半に跳んでいたジャンプを、
世界最高得点を記録した時より、プログラムを難しくし、
今シーズンを終了させるつもりのようだ。
羽生は、練習での四回転ループに確かな手応えを感じて
いたが、それに今大会は挑戦しない。「四回転ループを
いれた演技をミスなく演じれるくらいにはなった」と、
自信はあるものの、決めれば史上初となる、四回転ループの
成功は、優先事項ではない。羽生が一番求めるのは、
プログラムの完成度だった。
昨シーズンの世界選手権金メダリスト、今シーズンの
欧州選手権優勝者のフェルナンデスが、羽生の次に高い
計300点を超えた。2月の四大陸では、パトリック・チャンが、
FPで200点を超えた。「高いレベルで、いい演技を
するか、がとても大切なシーズンだと。」四回転ループを
演技に入れた時の確率を考慮し、世界選手権では、
完成度と、プログラムの難しさの融合をはかる。
今シーズンはFPの後半に、
上げてきた。ジャンプの点数も0・22点上がり、自身のもつ、
世界最高得点の更新も、視界にはいる。本番の会場でやった
練習では、ジャンプを、パーフェクトにきめた。
「いい状態で試合に臨めそうだ。集中して、自分の身心を
コントロールできたらいい。」フィギュアの新たな時代の扉を
あけた今シーズンの締めくくりには、優勝がふさわしい。