錦織 マレーと激闘し敗れる
国別対抗戦のデビスカップで男子テニスのワールドグループ
一回戦が行われた。一回戦は、日本対イギリスで戦った。
その最終日が、6日、イギリスのバーミンガムでシングルスの
試合が行われた。
その日の第一試合は世界ランク6位の錦織と、世界ランク2位
のマレーとの試合だった。両国のエースの対戦で、5-7、6-7、
6-3、6-4、3-6というスコアで、錦織が敗れた。
スコア以上に、四時間54分という試合時間が、両者の対戦の
凄まじさを物語っている。
これで、チームの対戦成績が一勝三敗となり、日本は準々決勝に
駒を進める事ができず、ワールドグループに留まるかどうかを
かけ、9月の入れ替え戦をやることになる。連覇を狙うイギリスは、
7月の準々決勝に進んだ。
錦織は負けはしたが、最初に二セット取られた後、二セットを
取り返し、最終セットに勝負をもつれこませる、粘りを見せた。
第一セットはサーブに苦しむマレーから、ブレークのチャンスを
得るが、チャンスをものにできず、第四ゲームを逆にブレーク
されてしまう。しかし、2-4で迎えた第七ゲームで、ブレーク
バックを錦織がした。
巧みなダウンザラインでゲームを取ると、小さいながらもガッツ
ポーズを何度もした。しかし、5-6となった第12ゲームを
ブレークされてしまい、5-7で、セットを落としてしまう。
第二セットはいきなり錦織が、第一ゲームをブレーク
する。しかし、第四ゲームで、サーブに苦しんでいた
錦織は、ブレークバックをされてしまい、2-2となる。
それからは、互いにサービスゲームをとりつづけ、
タイブレークに突入した。
第三セットは、二人は、サービスゲームをとりつづけて
いたが、第9ゲームを錦織がブレークし、その後のゲームも
きっちりとって、第三セットは6-3でとった。
第四セットは、動きのよい錦織。第五、第七ゲームをブレークし、
5-2となるが、第八ゲームでブレークされてしまう。
しかし、錦織へのよい流れはとまらず、6-4でセットをもぎ取った。
第五セットは、最初のゲームを錦織がブレークするが、
第二ゲームをマレーにとられてしまう。第四ゲームも
とられてしまうが、第五ゲームはとりかえした。しかし、
第六ゲームもブレークされ、ファイナルセットをとられて
しまう。
日本は、初日、錦織が、エバンズに勝って一勝となって
いたが、ダニエル太郎が、マレーに負けた。
二日目はダブルスの試合だったが、西岡良仁、内山泰崇組が、
マレー兄弟組に負け、一勝二敗となった。五試合中三勝
した方が勝ち上がりとなるため、錦織が負けた事で、
イギリスの準々決勝勝ち上がりが決まった。
錦織とマレーの熱戦が見られたのがよかった。
日本ももっと力をつけ、来年こそ、準々決勝へ進んでほしい。