大谷の新しい球種。チェンジアップで悲鳴
練習試合が24日名護にて行われた。結果は、
日本ハム12-2KIA。
日本ハムの大谷投手が、24日、韓国のチーム、KIAとの
練習試合で先発出場した。その中で、新たな球種を
チェンジアップし、なにかをつかんだようだ。三回を投げ、
KIAを一安打に抑えた。
安打を与えたのは僅か一回で、失点は無しだった。
チェンジアップはこの日の投球、50の内、たった2球だったが、
相手を空振り三振にうちとる事もあった。
大谷も「初めにしてはよかった」と己の投球に及第点を与えた。
怪物ともいえる彼が、また一つレベルを上げようとしている。
四年目を迎えた大谷が、さらなるレベルアップをみせた。
三回ツーアウトから対戦したKIAの左打者利仁行。彼に対して、
チェンジアップを連続で投げた。カウント2-0の場面だ。一球は、
球を打者に見送らせ、2球目は、空振りさせた。
その事を「初めにしてはよかった」と冷静に大谷は分析していた。
これより前の時期に、試した事はあったが、昨シーズンは、公式戦で
投げることのなかった、新しい球種。今回の練習試合の内容を
「総合的に良くはなかった」という中、この球の効果を感じたといえる
だろう。
「カウントも取れ、空振りも奪えたので、決まれば使える」と。
公式戦での使用に手応えがあったようだ。
目の前で、彼の進化を目にした好敵手球団のスコアラー達は、
皆が皆、戸惑いの表情を隠せなかった。
ロッテのスコアラー高木は、「普通でも打てないのに。」と。
楽天のスコアラー関口も、「面倒だ」と各々動揺の表情を浮かべた。
この日は、ホームから中堅方向へ風がかなりの強さで吹いていた。
その中での投球。「向かい風が強いので、QVCマリンに似ている」
と、開幕戦のリハーサルと捉え、「いい練習となった」と満足した様子だ。
この日の投球は、一番速い球の速さは153キロであったが、大きな
手応えを得た今シーズンの日本での初投球となった。