浅田SP9位、左膝に異変
アメリカのマサチューセッツ州のボストンで、行われて
いるフィギュアスケート世界選手権。
2シーズンぶりにでた浅田は、SPで9位、得点は65・87点と
なった。三回転アクセルの着氷が乱れ、得点を伸ばす事が
できなかった。
9回目の世界選手権で、自身の中で一番悪い順位。不安を
左膝にかかえながら、FPに臨む。
宮原知子は、6位で70・72点、本郷理華は、7位で69・89点で
7位だった。首位は76・43点のグレイシー・ゴールド。
前の浅田だったら、悔しさをもっと表面にだしていただろう。
「回転が少しあまかった」と、演技序盤の三回転アクセルが
着氷で乱れ、手を氷についた。得点は、65・87点になって、
世界選手権では、自身では一番悪いSP9位のスタートとなった。
「アクセルは、非常に悔しいが、その他の所は自分らしい滑りが
できた。今日はまぁまぁ」。険しい表情ではなく、淡々とした様子
だった。
去年の末に行われた全日本選手権では、3位だった。1月から、
世界選手権へ向けてのトレーニングを開始。「調子の上がりが悪かった」
左膝の調子が良くなかった事が原因だった。「悪い、と決定的に言う
までにいたっていない」と、佐藤コーチは、左膝の状態を語った上で
「ギリギリの状態。絶好調の時のように、しっかり滑り込んでいる
わけではない」と。無理を少しでもすれば、悪化の可能性があった。
だから、調整は慎重に行わざるを得なかった。
2日のFPは、「蝶々夫人」。「己の表したいものを表して最後まで
滑りたい。芯の通った強い女の人を演じたい」今季ラストのFPは、
大切な意味を持つ。